ほしのいろ

るっかの個人メモ。

JPopにおける王道進行の使用頻度(2)

昨日に引き続いて。

earth-color.hatenablog.com

地味な記事だと思うが、たぶんポツポツ需要はあるだろう(と信じている)。

 

昨日の記事と同じ条件(1990年から2011年のオリコンシングルチャートの各年TOP20曲)で、王道進行が使われている曲を示していく。

 

では、まずこのパターン。

FM7→G7→E7→Am

このパターンだと、E7がE7/G#になっていたり、E/G#になっていたりするが、それらを全部ひっくるめて扱う。

他にはG#dimもたまに使われていて(私の耳には、E/G#との判別が難しい場合もあるが)、JPopではないけれども、メルトのBメロに使われている(アニソンやボカロに関しては後日また扱う)。

 

1992年

Bメロ

DA・KA・RA 大黒摩季

 

1995年

サビ

ロビンソン スピッツ

 

1996年

Aメロ

名もなき詩 Mr.Children

Bメロ

あなたに逢いたくて~Missing You~ 松田聖子

 

1997年

サビ

HOWEVER GLAY

 

1998年

Aメロ

長い間 Kiroro

Bメロ

長い間 Kiroro

 

1999年

サビ

Winter,again GLAY

 

2000年

サビ

TSUNAMI サザンオールスターズ

 

2002年

サビ

Any Mr.Children

 

2003年

Bメロ

もらい泣き 一青窈

 

2004年

Bメロ

瞳をとじて 平井堅

 

2005年

サビ

未来 Mr.Children、ここにしか咲かない花 コブクロ

 

2006年

Bメロ

Triangle SMAP

 

2007年

Aメロ

Flavor Of Life 宇多田ヒカル

サビ

Flavor Of Life 宇多田ヒカル、Love so sweet 嵐

 

2008年

Bメロ

陽は、また昇る アラジン

 

2009年

Bメロ

ONE DROP KAT-TUN

サビ

ONE DROP KAT-TUN

 

2010年

サビ

はつ恋 福山雅治

 

2011年

Bメロ

マル・マル・モリ・モリ! 薫と友樹、たまにムック。

サビ

桜の木になろう AKB48家族になろうよ 福山雅治

 

000年代後半以降、年間1曲のペースでサビに使われるようになっている。それまでは2年に1曲程度のペースだから、サビでの使用頻度は増えていると言えそう。AメロとBメロに関してもやや増えている模様。

 

全体的に大御所のアーティストが使っている印象があるが気のせいか。

 

次はDm7→G7→Em7→Am。

最初をツーファイブにしたやつ。どっちかというと昔の曲に多い気はするがさていかに。

Em7→E7の置き換えパターンも含む。

 

1990年

Bメロ

笑顔の行方 DREAMS COME TRUE

 

1991年

Aメロ

Eyes to me DREAMS COME TRUE、会いたい 沢田知可子

1992年

サビ

君がいるだけで 米米CLUB、いつまでも変わらぬ愛を 織田哲郎

 

1994年

Aメロ

空と君のあいだに 中島みゆき

Bメロ

瞳そらさないで DEEN

 

1995年

Aメロ

奇跡の地球 桑田佳祐&Mr.Children

 

1996年

Aメロ

LA・LA・LA LOVE SONG 久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL

 

1997年

サビ

“shake” SMAP

 

1998年

Aメロ

明日が聴こえる J-FRIENDSALL MY TRUE LOVE SPEED

Bメロ

タイミング BLACK BISCUITS、ALL MY TRUE LOVE SPEED、ジェットコースター・ロマンス KinKi Kids

 

2001年

Bメロ

波乗りジョニー 桑田佳祐

サビ

恋愛レボリューション21 モーニング娘。

 

2003年

Aメロ

Together EXILE

 

2004年

Aメロ

希望~Yell~ NEWS

Bメロ

Sign Mr.Children、希望~Yell~ NEWS

サビ

Sign Mr.Children、希望~Yell~ NEWS

2005年

Aメロ

BANG!BANG!バカンス! SMAP

サビ

BANG!BANG!バカンス! SMAP

 

2006年

Bメロ

しるし Mr.Children

 

2007年

Aメロ

千の風になって 秋川雅史、蕾(つぼみ) コブクロ

Bメロ

Love so sweet 嵐

サビ

千の風になって 秋川雅史

 

2008年

Bメロ

羞恥心 羞恥心、GIFT Mr.Children

サビ

I AM YOUR SINGER サザンオールスターズ、羞恥心 羞恥心、HANABI Mr.Children、泣かないで 羞恥心

 

2009年

Bメロ

Everything 嵐

 

Aメロに関しては、移動平均を取ると分かるが、年代による違いはほとんど見られない。平均年1曲弱というところ。

Bメロとサビに関しては、多少増えている気はするが、有意と断言できるほどではない。というのも、昨日言及した、07年以降のFM7→G7→Em7→Amの増加と比べて、こちらはだいぶ穏やかなのだ(10年と11年は0曲)。2008年における偶発的な増加で片付けたほうが収まりがいい気もする。

 

その他、王道進行に近いコード進行として、

FM7/Dm7→G7→Em7→E7系のコード進行がたまーにある。

 

1994年

サビ

WINTER SONG DREAMS COME TRUE

 

1998年

Bメロ

タイミング BLACK BISCUITS

 

2001年

Bメロ

恋愛レボリューション21 モーニング娘。

 

2007年

サビ

フェイク Mr.Children

 

2009年

サビ

MY LONELY TOWN B'z

 

2011年

サビ
OVER Hey! Say! JUMP

 

散発的に使われている模様。

 

あとは

FM7→G7→Em7→FM7系。

 

1994年

Aメロ

Tomorrow never knows Mr.Children

 

2001年

Aメロ

Dearest 浜崎あゆみ

 

Tomorrow never knowsは、イントロでも同じ進行が使われている。

洋楽では多いと聞いたことがあるが、実際どうなのだろう(洋楽は全く分からない)。

 

その他、MisiaのEverythingは、FM7→G7→Em7→AのEm7とAの間に、EbだかEb/Aだか、和音が挟まっている。

昨日紹介した王道進行の動画では、FM7→G7→Em7→Amとして扱われているが、経過和音扱いできるのかなぁこれ。私は、音楽理論に明るくない(というか全く分からない)ので、詳しい人教えてください…。

 

というわけで、王道進行のバリエーションを使った曲もいっぱいあるんですね。

次回へ続く。